ハズシも定番もOK!何にでも合わせられるスニーカー『ニューバランスのM1300CL』


newbalanceM1300CL

ハズシも定番もOK!何にでも合わせられるスニーカー『ニューバランスのM1300CL』
実勢価格:15,000円
オススメ:☆☆☆☆

初めて買ったちゃんとしたスニーカーがニューバランスの574だった。
学生なので大したお金も持ち合わせておらず、7000円くらいでなんとか良さげな靴を買えないものかと探してみつけたのが、これだった。

574はニューバランスの中では下位グレードだったが、当時の自分にはその履き心地の良さが衝撃的で、靴を選ぶことの重要性を十分教えられた。
その最高グレードとなる1000番台は、その機能性さから、スニーカーとしては破格の2万円オーバーのエクスクルーシブモデルであり、憧れだった。
M576のコードバンのバーガンディもいいが、グレーとブルーのコンビネーションである1300の佇まいがストイックでカッコ良かった。

そんな『ニューバランスのM1300CL』がたまたまネットで安く販売されていたのを見つけ、早速購入した。

ニューバランスの1300は1985年に39,000円という衝撃の値段で発売されたもの。当時では珍しかったENCAP(ビーチサンダルなどに使われるEVA樹脂をポリウレタンに封入した素材)を使用したハイテクスニーカー。ラルフ・ローレンをして「雲の上を歩いているようだ」と言わしめた、いわば究極のスニーカー。その後1995年に復刻版が出され、以降5年起きに復刻している。

今回の1300は、オリジナルとはやや異なる1300“CL”。95年の時に憧れたオリジナルとはほど遠い廉価版のような位置づけだが、これはきちんとmade in USAである。

実際履いてみるとインナーソールはふわふわとしており、かなり柔らかい。しかし、いざ歩いてみると、低反発ウレタンのように足にフィットする。アウトソールも厚みがあり、ローテク系スニーカーにありがちな地面への接地感がなく、十分衝撃を吸収している。
いまでこそローテクの扱いだが、当時のハイテク技術が実現している、足への衝撃を遮断して優しく包み込む履き心地が、靴のロールスロイスと言われるゆえんなのだろう。

そんな履き心地最高のニューバランスだが、ニューバランスの『N』マークはダサいと敬遠する向きもあるようだ。
しかし、Nマークの野暮ったさを履きこなした時の洒脱さは目を見張るものがある。
特にニューバランスが他のローテク系スニーカーと比べて抜きん出ているのは、コーディネートの幅だ。コンサバに履くのは勿論、スポーツにもストリートにも合わせられてカジュアルを網羅しつつ、スーツのハズシにも使える汎用性の高さだ。同じローテク系スニーカーでも、コンバースのオールスターやアディダスのスタンスミスなどではスーツに合わせるのは至難の技だろう。

流行廃りのない定番アイテムであり、定期的にブームも来るという、ラコステのポロシャツやラベンハムのキルティングジャケットのような稀有な存在である。

機能面を追求すれば、本商品は経年変化による加水分解でソールがグズグズになるのは避けられず、最近のハイテクスニーカーに軍配はあがるだろう。
しかし、このモデルの持つストーリーと軟らかい履き心地、汎用性、加えて廉価版なので1,3000円程度で購入できるコストパフォーマンスを考えれば、スタンダードといえるスニーカーだろう。買っておいて間違いのない定番アイテムだ。

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