ワンランク上のコスパ最高のビジネス靴『バーウィックのストレートチップ​』

バーウィックのストレートチップ​  

スタンダードなドレスシューズとは?

一時期、加熱していたメンズドレスシューズブームも落ち着き、取扱店の増加を見ると、高級ドレスシューズは定着したといえる。一社会人としてはまともな靴を履きたいものだ。

まともな靴、作りが丁寧な靴は無数にあるだろう。余裕がある人は『EdwardGreen(エドワードグリーン』『JOHN LOBB(ジョンロブ)』を買えばいいのだが、1足10万円オーバーの靴を気軽に買うのはなかなか難しい。そんな靴を履いて通勤電車に乗った日には、かなり悲惨な結果が待っているだろう。

そんな、ともすれば道楽の強い靴ではなく、機能性とストーリーがありモノとして愛着を持って使用できるスタンダードなドレスシューズとはどんな靴か?を私なりに考えると、①革質がチープでない、②修理して使用できる、③履き心地がよい、④3万円以下の4点が条件として挙げられる。

チープな革質というのは、革が薄く、また表面に密度がなく過剰にテカテカ光っているようなものだ。この安っぽさは少々みっともないし、そのような革は長年使用できるほどの耐久度がない。また、安い革は硬いため、履き心地も良くない。

靴に興味がない人からすればこれらの評価はほとんど言いがかりに聞こえるが、興味を持ってみると、例えば上質なコードバンの革は革の奥から光っている感じがするなど、明らかにその違いがわかってくるはずだ。

修理して使用できるのも大事で、革自体は手入れすることで味が出てくるものの、靴のソールやかかとは摩耗するのできちんと交換できる仕組みのものが必須である。簡単に言えば、靴底(ソール)と革部分(アッパー)を取り外して交換できるグッドイヤーウェルテッド製法の靴が望ましい。アッパーの端にある縫い代のような部分とソールにある溝に走っている縫い糸を見ればグッドイヤー製法だとすぐわかる。

グッドイヤー製法の靴は初めの履き心地はやや硬いものの、徐々にフィット感が高まっていくので、長期使用での履き心地の観点からもオススメだ。

上記の条件を満たしている=ちゃんとしている靴はいくつかある。まず候補に挙げられるのが『Regal(リーガル)』だろう。靴の丈夫な作りと日本人にあったウィズ(足囲)への評価と、その店舗数や広告量からリーガルの認知度は高く、価格も2万以下とお手頃で、初めてのドレスシューズとして選ぶ人も多いだろう。

しかし、モノとしては決して悪いものではないが、面白みに欠ける印象は否めない。革質もそれほど良くないため、手入れやエイジングの楽しみも乏しい印象だ。
失礼を承知でいえば、リーガルを履いている人にドレスシューズの話題はおそらく期待できないだろう。

リーガル的なものの次の一手に『バーウィック』

靴の革質や製法、メンテナンスなどに興味がでてくる、いわばリーガルで物足りなさを感じるてくる次のグレード以降が、ドレスシューズ入門のラインと考えられるが、そのグレードでオススメしたいのが、『Berwick(バーウィック)』だ。

バーウィックは、『カンペール』などがあるスペインの靴。日本の靴やイギリス靴は靴の長さが短くぽってりして、トラディショナルだがやや野暮ったいデザイン、かたやイタリア靴は長くて先が尖ったモードなデザインの印象だが、スペイン靴のデザインはその中間で、ちょうどいい面構えである。

本品は、革はやや高級感があり耐久性も高いボックスカーフ(生後6ヵ月以内の仔牛の革)を使用している。革質はやや硬めなため、足を包み込むようなラグジュアリーor艶めかしい感触はないものの、型崩れしにくく、傷もつきにくい。

また、他の靴に比べてひび割れもしにくい。磨けばきちんと深く光るし、堅牢性が高く結構雑に扱っても平気なのがバーウィックのいいところだ。製法も当然グッドイヤーである。

グッドイヤー製法の靴といえば、この上のグレードの『Church’s(チャーチ)』『Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)』、トリッカーズなどからもを多く出ているが、4~8万の靴を1週間のローテーション分揃えるとなると、1足平均6万円×5日=30万にもなり、一気に揃えるのはハードルが高い。これらの靴は後程追加していくこととして、まずはローテーションを揃えるという観点から、3万円以下のボリュームゾーンで抜きんでているのが、バーウィックである。

バーウィックはこのクオリティで実売価格も3万円以下と非常に高いコストパフォーマンスを誇る。ちなみに私は2万円で購入できた。はっきりいって最高のデイリードレスシューズである。

なお、靴の形でストレートチップを選んだのは、シーンを選ばない汎用性がその理由である。定番の形がすでに十分持っているなら、この価格帯では珍しいホールカットを選ぶのもが良さそうだ。
ソールは雨に強いダイナイトソールを選んでも良いが、冠婚葬祭用のフォーマルなドレスシューズがないのなら、レザーソール+ストレートチップの組み合わせが一番フォーマルなので、レザーソールをオススメする。



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